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主婦・ママが仕事探しでチェックしておきたいポイント!
【1】「何のために働くのか?」働く目的をまとめる
まずは大前提としてお勤めに出る理由、「自分は何故働くのか?」という目的をしっかりと決めておきましょう。重たく考える必要はありません。「家計の足しにしたいから」、「自由に使えるお金が欲しいから」といったものでも結構ですし、「ずっと家にいて退屈・・・」というものでまったくかまいません。目的はどうあれ、自分が仕事に出る理由・目的をしっかりと立て、ご自身がそれを理解している事が重要なのです。
この話をすると、「そんな事いちいち考えている人いるの?」とよく聞かれます。確かに、お勤めに出る理由について突き詰めて質問していくと、そこに明確な目的はなく「なんとなく」という答えにたどり着く事が多いのも事実です。しかし、働く主婦の方、ママさんを見ていると、「家のローンの返済の為」、また「子供の塾の費用に」等と自分が働く事に明確な理由や目的を持っている方のほうが「仕事が長続き」するなぁと感じるのです。
慣れない仕事と職場環境、予想以上に大変な家事との両立にたまるストレス。仕事を始めたばかりの時ほどストレスはたまるもの。そんな時に自分を支える心の柱をしっかりと持っておく事が大切なのですね。
以前、「洋服を買う為に」という理由でお仕事を始めた方がいらっしゃいました。
経験があるはずの職種ではあったものの、久しぶりのお仕事は思いのほか大変。仕事はもとより生活のリズムも崩れ、ストレスがたまる毎日を送っていましたが、その方が仕事を今でも続けている理由は、「辞めたら自由にお洋服が買えなくなるから」というもの。
はたから見ると「そんな理由で?」と言われそうな事でも、ご本人にとっては、仕事を続けて行く強いモチベーションであり、しっかりとした心の支え、柱になっています。
3日、3週間、3ヶ月。「人が辞める」と言われる最初の壁を元気にに乗り越えて行くために、どんな些細な理由でも結構ですので、「何の為に働くのか?」自分がお勤めに出る理由を是非とも決めておく事をお勧めします。
「月に一度、高級レストランで食事をしたいから」。素晴らしい目的と理由だと私は思います!
【2】収入を正確に把握する(月収・年収シュミレーション)
一定の収入を得るためにお仕事に出るわけですが、頂けるお給料は単に「時給」のチェックで済ますのではなく、「月単位」、「年単位」でしっかりと収入のシミュレーションを行ってください。
高い時給に飛びついてお仕事を始めても、勤務時間が短い、あるいは勤務日数が少なければ当然月の収入は少なくなります。至極当たり前の事なのですが、高時給の仕事に勤務時間や日数を気にせず「おいしい!」と飛びつき、目的の月収、年収に届かずに結局仕事を辞めてしまうというにわかに信じがたいケースが最近本当に増えているのです。
「月に15万が必要」ならば、時給幾らの仕事を何時間、何日こなす必要があるのでしょうか?
「年に80万が必要」と考えているのならば、それを何カ月繰り返す必要があるのでしょうか?
≪月収9万円欲しい方は、どちらの仕事に申し込むべきでしょうか?≫
お仕事A)時給950円 1日5時間 週3日(=月12日):月収は57,000円
お仕事B)時給870円 1日7時間 週4日(=月16日):月収は97,440円
上記には、夏休みや年末年始等、お仕事ができない期間の事は含まれていません。この辺りも予想で構いませんので、ある程度のシミュレーションを行っておけば、より正確な想定収入額を掴む事ができると考えます。
また、ご主人の扶養控除の範囲内でお仕事をされる方は、年収「103万」と「130万」の壁もしっかりと意識し、「もらいすぎない様」に収入をセーブした働き方で得られる想定年収額をシミュレーションしておく事をお勧め致します。
【3】勤務後の生活をリアルに想定する(生活シミュレーション)
仕事が始まれば、家事や育児という従来のイベントに加え、「仕事」という新しい要素が加わる忙しい毎日が始まります。朝ご飯の準備をして、家族を送り出して、ほっと一息ついたと思ったら、今度は自分の身支度を整え職場に向かう。仕事を終え家に帰ればまだやっていない家事を処理する番。洗濯機を回しながら、お買い物に出かけ、晩御飯の支度・・・
「大変と覚悟をしていたものの、これほどまでとは・・・」、「思っていたよりできるもんですね」と仕事と家事の両立の感想は人それぞれですが、実際に仕事に就く前に、働く事を想定した「生活シミュレーション」と行うと、よりリアルで具体的に「仕事後」の生活を体感することができます。
例えば、「10時~15時までお仕事に出る」と想定した場合、その時間内は家事や育児等、今までの生活で行っていた事を辞め、別の事に時間をあててみるのです。
何をするか?何でも結構です。本を読んでもいいでしょう。ショッピングに出てもいいし、映画を見たってOK。
もちろんボランティアや趣味のサークルに参加しても良いでしょう。内容に制限はありません。
たった一つだけ守って頂きたい条件は「その時間内は家事・育児禁止」ということ。
一見遊んでいる様にも見えますが、今までやっていた事が確実に出来なくなるという点においては、実に厳しく、「時間」という側面だけ見れば、仕事を始めるのとほぼ同じ状況に自分の生活を変化させる事が可能です。
終業時刻と想定される15時を待たずして、家事の事を考えてソワソワするかもしれません。反対にたまった家事を一気にやっつけ、「この時間でできた!」と達成に浸る事ができるかも知れません。
どちらにせよ、それが仕事を始めた後のあなたの生活です。仕事の内容やそこで消費するエネルギーについては加味することはできませんが、仕事の始めた場合の時間の使い方や尺(しゃく)を体感するにはもってこいのシミュレーションです。
久しぶりにお仕事をされるという方には、是非ともお試し頂ければと思います
※あらぬ誤解を生まぬよう、ご家族には「遊んでいるのではなく、シミュレーションをしているだ!」と事前にお話ししておくとよいかもしれません(笑)。
【4】家族の理解と協力を得る
せっかく仕事に出るからには、家族にも「頑張って!」と応援して欲しいものです。しかし残念ながら応援どころか反対されたり、またお仕事に出ることによい顔をしないご家族がいる場合だって当然あると思います。
しかし、そんな時こそ時間を作ってしっかりと話し合いご家族の理解と納得を得た上でお仕事をスタートできるように努めましょう。
「仕事をするのは本人で家族は関係ない」
確かにその通りではありますが、実質的に家事の全ての役割を担い、一家の大黒柱といってもおかしくはない主婦・ママがお仕事に出ることは、家族にとっても一大事なのです。いつもいるはずのママがいない寂しさ、久しぶりに外に出ることへの心配、そして自分にも降りかかってくるであろう「お手伝い」という名のお仕事(笑)。家族だってそれなりに考えることがあるもの。
大きな心でそんな家族の気持ちも汲み取ってあげて下さい。
中には、「もういい!」と旦那さんと物別れしてお仕事を始めたり、反対を押し切って仕事をスタートする方もいらっしゃいますが、やはり心に何か残したまま新しい事を始めるのは大変なものです。
たかがパート、されどパート。自分の生活環境を大きく変えるお仕事を始めることは決して些細な変化ではないはずです。
仕事で辛い事があった、家事と育児と仕事に追いまわされて疲れてしまった。そんな時に最後の支えとなるのは家族の理解と愛情です。働く事を理解してくれている家族がいること。それ自体が自分の背中を押す何よりも強いエネルギーです。
お仕事を始めるまでに、まずは家族に相談です。自分が働きに出る理由や、仕事を始めることで今までと何が変わるのか?をしっかりとご家族と話し合い、理解と協力を得るように努めましょう。
【5】スタートが優しい仕事を選ぶ
仕事を探す前にチェックすべき5つのポイントの最後は、働き出しやすい仕事を選ぶという点。
とかく仕事探しといえば、職種や時給ばかりをおってしまい勝ちですが、最も大切な事は「始めやすさ」、「スタートのしやすさ」ではないかと私は考えます。
例えば、週4日働きたい場合でも、スグに週4日の出勤を求める職場よりも、最初は1~2日から始め、慣れてきたら週3日、週4日と伸ばしていけるような職場。また、時間も最初は4時間スタートで生活のリズムもつかめてきたら5時間、6時間と伸ばしていける。そんな働き方を容認してくれる会社でのお仕事が理想的です。
仕事の内容が何であれ、「働く」という行為から遠ざかって久しい場合、つまりブランクがある場合、仕事の内容云々よりも「働く」事に体と生活を慣らしていくことが何よりも重要です。どんなにやりたいお仕事でも、またどんなにお給料が高いお仕事でも、続かなければ何の意味もありませんからね。
勤務日数や時間がトップギアに入った時に、自分のパフォーマンスを100%発揮するためにも、この条件には是非とも拘って頂きたいところです。
また、上記のようにスタート時の日数と時間にしっかりと「ランディング期間=離陸するまでの準備期間」を設けている会社は総じて働きやすいという点にも注目です。同じ様な立場の主婦、ママ、復職者の扱いに慣れているんですね。
「無理せず、あせらず慣れて行って下さいね」なんて言ってくれる会社と出会う事は、やりたいお仕事を見つける事や高い給料を頂く事と同じくらい、いえ、もしかしたらそれ以上に価値がある事かもしれません。自身の健康と生活をキープする為、また自分を受け入れてくれた会社でしっかり働き恩返ししていくためにも、職種・時給のみならず、「始めやすさ」、「スタートしやすさ」を条件に入れたお仕事探しをお勧め致します。
http://w-power.jp/blog/shufu/job-h/job2/
より転載